今回は記憶法のレポートです。これからの試験対策に使えると思います。
 
口述試験の練習をした方はわかると思いますが、口述の暗記は論文、短答にもまして大変です。
 
ちょっと昔は口述合格率60パーセントというときもありました。知り合いの方で口述3度目で合格という方がいらっしゃいました。その方は実際の試験のときのように、条文をちょっと参照することができれば、ほぼ全部の条文をそらんじることができるといっていました。人間業ではないように思われましたし、大変な努力だったと思います。
口述の対策は呪文のようにぶつぶつ言って覚える方法がほぼ一般的です。私はこの方法が苦手で、他の方法を使いました。
 
記憶術です。
記憶法は大きく分けて聴覚による方法と視覚による方法に分けられます。ぶつぶつ言ったり、ICレコーダーで聞くのは聴覚による方法です。
皆さんもなじみが深い九九も聴覚による記憶です。
視覚による記憶術は大きく分けると連想結合法と場所法に分けられます。 連想結合法とは、覚える言葉をいったんイメージにして、そのイメージ同士を結合していきます。
 
一方場所法は、すでに覚えている場所とか道順に、イメージを張り付けていきます。 連想結合と場所法どちらが優位か、いろいろな先輩や指導者に聞いてみました。
 
私は、場所法はそれほど使い道がないのではないかと思っていました。記憶法の書籍にも場所法はあまり使えないという話も書いてあったりします。
 
確かに、それほど明確に覚えてる道順など頻繁にあるわけもなく、道順がうろ覚えならば、まず道順を覚えなければなりません。 すると、場所法は、まず場所を覚える労力がいるので、連想結合の倍の労力がかかるのではないかと思っていました。
 
そこで、そこで私が受験時代に実際に両方の方法で試してみました。
 
結論は長いものは場所法でないと効率が悪いです。
特許法79条あたりははまだ内容がわかるので連想結合でもできましたが、50条の2あたりですと結構苦しいです。 意匠法26条や、商標法の法定通常実施権あたりはすべて場所法でやりました。
 
理由は、条文中に同じような用語が繰り返し出てくるからです。 例えば連想結合でa-b-c-a-d-e-f と結合したとします。するとa-b という結合と a-dという結合があり、これが頻繁に出てくるとaの次は何なのかわからなくなります。(これを混同いうことにします)
 
例えば円周率を覚えている達人はほぼ場所法を使っています。数字は1~9の10個しかなく、それが繰り返し出てくるので、混同を起こすからなのです。 それと同じように、長い文章を覚えるには場所法のほうが有利です。
 
また、私が最終的に習った指導者からは、場所法のほうが長く覚えていられるという回答をいただいていました。 これは実際に体験してみると本当でした。さらに場所法は記憶の道筋が一本なので、頭の中で道順をたどれば、いつでも復習できるという利点があります。 しかも私が習った指導者の方法は、場所と覚えるべき用語を一緒に覚えてしまいます。
 
以下に覚えるものの長さと有利な記憶法の対比をまとめておきます。
 
■音声■ 九九~70文字程度
(願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面の補正) 第十七条の二  特許出願人は、特許をすべき旨の査定の謄本の送達前においては、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面について補正をすることができる。(68文字)
 
■連想結合■ 1~200文字程度
(先使用による通常実施権) 第七十九条  特許出願に係る発明の内容を知らないで自らその発明をし、又は特許出願に係る発明の内容を知らないでその発明をした者から知得して、特許出願の際現に日本国内においてその発明の実施である事業をしている者又はその事業の準備をしている者は、その実施又は準備をしている発明及び事業の目的の範囲内において、その特許出願に係る特許権について通常実施権を有する。 (170文字)
 
■場所法■ 50字程度からそれ以上
(無効審判の請求登録前の使用による商標の使用をする権利) 第三十三条  次の各号のいずれかに該当する者が第四十六条第一項の審判の請求の登録前に商標登録が同項各号のいずれかに該当することを知らないで日本国内において指定商品若しくは指定役務又はこれらに類似する商品若しくは役務について当該登録商標又はこれに類似する商標の使用をし、その商標が自己の業務に係る商品又は役務を表示するものとして需要者の間に広く認識されていたときは、その者は、継続してその商品又は役務についてその商標の使用をする場合は、その商品又は役務についてその商標の使用をする権利を有する。当該業務を承継した者についても、同様とする。(261文字)
 
まだ私もまだまた修行の身ですが、何とか記憶術をマスターしたいものですね。
私も早く、師匠から「一番弟子」と呼ばれるようになりたいものです。(現在のところ記憶法の教材は作る予定はありません。私の指導者の方がいるので、その方から習えばよいからです)